ソニーは4日、令和2年3月期連結業績予想を引き上げたと発表した。売上高は従来の8兆4千億円から8兆5千億円に、最終利益は5400億円から5900億円に修正した。ただ十時裕樹最高財務責任者(CFO)は記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎が広がる中国の工場停止などを懸念し「上方修正を打ち消す規模の影響を否定できない」と述べた。
業績予想の上方修正は、スマートフォンのカメラ向けイメージセンサーの販売好調が主因。しかし、スマホのサプライチェーン(部品の調達・供給網)には中国企業などの生産工場が含まれており、新型肺炎による影響が見通せないという。