三菱UFJフィナンシャル・グループは4日、令和2年3月期連結決算の最終利益予想を従来の9000億円から7500億円に下方修正した。修正前は前期比で増益を見込んでいたが、海外子会社に関する約2000億円の特別損失が響き、2年連続で減益の見通しだ。同時に発表した元年4~12月期の連結決算は最終利益が前年同期比33・0%減の5842億円だった。
他の大手銀行グループ4社も4日までに元年4~12月期の連結決算を発表した。三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、りそなホールディングスが最終利益を減らした。三井住友とみずほは個人向けの資産運用ビジネスなどで苦戦した。りそなは前年同期に計上した一時的な利益がなくなった反動で落ち込んだ。
三井住友トラスト・ホールディングスは運用事業が好調で増益を確保した。