児童虐待最多1957件、9万7千人超を児相通告 警察庁統計


 警察庁は6日、昨年の犯罪情勢(暫定値)を公表した。全国の警察が摘発した18歳未満の子供に対する虐待事件は1957件(前年比577件増)、虐待の疑いがあるとして児童相談所に通告した18歳未満の子供は9万7842人(同1万7590人増)で、いずれも過去最多。刑法犯全体の認知件数は74万8623件(同6万8715件減)で、前年に引き続き過去最少を更新した。

 児童虐待は家族など限られた関係の中で起こる傾向があるため、警察庁は問題が潜在化しやすいと分析。警察の対応だけでなく、児相や学校など関係機関との連携強化が課題となっている。

 警察庁によると、虐待事件の内訳は暴力による身体的虐待1629件、性的虐待243件、暴言などの心理的虐待50件、ネグレクト(育児放棄)などの怠慢・拒否35件だった。通告児童数は過去5年間で約2・6倍に増加している。



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