全日本空輸と日本航空は6日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、中国路線の減便や運休を拡大すると発表した。両社ともに17日以降、日本と中国本土を結ぶ便は半分程度になる見通しだ。
全日空は既に公表している武漢線に加え、10日以降、成田-成都線なども運休とする。他に上海線や大連線などは順次、一部運休や航空機の小型化を実施。17日以降は7路線が運休し、中国本土を結ぶのは11路線となる。便の数は週81往復となり、6日時点の158往復から約半減する。
日航は、シンガポールやフィリピンなどが中国に滞在した乗務員の入国制限を始めたことから、中国以外の国際線に影響が及ぶことを懸念し、中国線の減便や運休を拡大する。中国本土を結ぶ便を6日時点の95往復から17日以降は43往復まで減らす。17日から減便すると発表していた北京-羽田線などは6日からの実施に前倒しした。肺炎の影響は今後も続くとみられる。