リース契約で借りている車を有償で暴力団組長に貸したとして、神奈川県警暴力団対策課は7日、県公安委員会が県暴力団排除条例に基づき、県内の中古自動車販売会社に利益供与をしないよう、また指定暴力団稲川会系組長の無職男(54)に利益供与を受けないよう、それぞれ勧告したと発表した。
同課によると、同県暴排条例による勧告は今年に入って初めて。同社社長の男性(44)は、平成31年4月19日ごろから令和元年12月25日ごろまでの間、リース契約で借りている高級車を月16万円で男に貸与し、利益を得ていた。
いずれも勧告を受け入れているという。男性は平成22年ごろ、知人から客として男を紹介された。情報提供が同課にあり、同課が捜査を進めていた。