WHO未加盟の台湾めぐり、米中対立強まる 

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 列車内を消毒する作業員=6日、中国広西チワン族自治区南寧(新華社=共同)
 列車内を消毒する作業員=6日、中国広西チワン族自治区南寧(新華社=共同)

 【ジュネーブ=板東和正】肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染状況をめぐり、世界保健機関(WHO)が台湾の感染者数などを誤った問題で、「WHOは台湾当局と直接対応すべき」と求める米国と、反発する中国が対立を強めている。

 WHOは4日、当時10人だった感染者数を13人と発表。中国当局が提供した情報が原因とみられている。台湾は「一つの中国」原則を掲げる中国の妨害で、WHOに加盟していない。

 この問題に対し、米国の代表は6日、WHOで開催中の執行理事会で、「WHOは台湾の公共の保健機関と直接やりとりをすることが技術的に不可欠だ」と訴えた。日本の代表も「特定の地域がオブザーバー参加すらできないことで、地理的な空白地域が生じるような状況は避けなければならない」と米国の主張に賛同した。

 これに対し、中国の代表は、台湾当局との連携は十分にできていると指摘。「台湾が中国の一部であり、この事実を変えることはできないことを改めて表明したい」と反発した。

 また、中国外務省はロイター通信に対し、ファクスで声明を出し、WHOに報告した台湾の新型肺炎の感染者数は全て台湾政府からの情報とした上で、「もし、間違いがあるなら、台湾地域の関係当局が故意に間違いを報告している」と指摘した。

 この問題をめぐっては、台湾の外交部(外務省に相当)の欧江安(おうこうあん)報道官が6日の記者会見で、WHOが台湾の名称表記を何度も変更し、新型肺炎の感染者数も誤ったとして「最も厳正な抗議」を表明した。

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