安倍晋三首相は12日の衆院予算委員会で、自衛隊の明記を盛り込んだ憲法改正案が国民投票で否決された場合も自衛隊が合憲であることに変わりないとの認識を示した。「必要な自衛のための措置をとり得ることは国家固有の権能として当然のことといわざるを得ない。合憲であるということは変わらない」と述べた。
質問した立憲民主党の辻元清美氏は「否決されたら合憲だという社会的なコンセンサスに疑念が広がる。自衛隊員の士気が低下しないか」などとして「国民投票は非常に怖い」と述べた。
首相は「辻元さんの国民投票を怖いというお気持ちはよくわかる。おそらく辻元さんは(憲法への自衛隊明記が)国民の合意を得るのが怖いんじゃないか。だから国民投票に反対している」と逆襲した。