関西電力は13日、大阪府市、大阪商工会議所と連携して、万博記念公園(大阪府吹田市)で次世代移動サービスの実証実験を始め、その様子を報道陣に公開した。スマートフォンのアプリを通じて電動カートを呼び出し、目的地に向かう配車予約サービスの運用などを実験。将来的にスマートシティや2025年大阪・関西万博の会場内での実用化を目指す。
実証実験は専用アプリで目的地や現在地を設定すると、カート側に情報が届いて乗客を迎えにくる仕組み。電気機器メーカー、ダイヘンが準備した電動カートは5人乗りで、太陽光発電を搭載した専用駐車場に駐車すればワイヤレスで充電できる。
今回の実験では電動カートに運転手がついて運用したが、今後は自動運転での実験も行う予定。関電は実験結果を踏まえて、郊外の住宅地などでの移動サービスとして実用化できないか検討する。
実証実験は18日まで行い、来園者にも配車予約サービスを体験してもらう。このほか、専用発信機の位置情報から子供や高齢者の現在地を把握し、見守りサービスや人の流れの分析に活用できないかも実験する。