衆院予算委員会は17日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスへの対応などをめぐり、安倍晋三首相と閣僚らが出席して集中審議を行った。首相は政府として、ウイルス感染による肺炎を疑う症状が出た場合の受診の目安を同日中にとりまとめる方針を示した上で、「蔓延(まんえん)防止、感染拡大防止に全力で取り組んでいく」と強調した。
橋本聖子五輪相は東京五輪・パラリンピックへの影響に関し「大会の成功には選手が最高のパフォーマンスを発揮するとともに、観客も安心して観戦してもらえるよう、感染症対策を進めていくことは大変重要だ」と指摘。大会組織委員会や競技団体、選手が事前合宿を行う自治体などと連携して取り組む考えを示した。
また、萩生田光一文部科学相は教育現場での対応として「適切な知識をもとに発達段階に応じた指導を行うことなどを教育委員会に通知している」と説明。「新型コロナウイルスを理由としたいじめや偏見は決して許されない」として、7日に保護者や教職員あてのメッセージを発出したとした。