【台北=田中靖人】台湾の陳時中衛生福利部長(厚生労働相に相当)は21日の記者会見で、日本に関して現在、「第1級(注意)」としている全3段階の渡航参考情報について、近く引き上げざるを得ないとの見通しを示した。
衛生福利部の参考情報は外交部(外務省)による4段階の渡航警戒情報とは異なるが、新型コロナウイルスによる肺炎の流行を受けて注目度が高まっている。陳氏には同日の立法院(国会)の審議でも、台湾民衆党の立法委員(国会議員)から、日本について引き上げの有無を問う質問が出ていた。
衛生福利部は14日、タイと並んで日本を「第1級(注意)」に指定した。「第2級(警戒)」は現地での防護措置の強化を呼びかける。