大阪プレハブ死公判 被害者妹「姉と話した記憶ない」






 大阪府寝屋川市の自宅のプレハブ部屋に長女を約10年間監禁し衰弱死させたとして、保護責任者遺棄致死と監禁の罪に問われた父親、柿元泰孝被告(57)と母親、由加里被告(55)の裁判員裁判が21日、大阪地裁(野口卓志裁判長)で開かれた。証人尋問で次女(30)が「姉と話した記憶は一度もない。(プレハブ生活は)他人からすればおかしいのは分かるが、小さい頃からなので違和感はなかった」と話した。

 証言によると、次女は17~18歳ごろまで長女の愛里さん=死亡当時(33)=と同居しその後、家を出た。両被告は、愛里さんについて「統合失調症と自閉症」と説明し、プレハブで過ごすことについて「愛里にはこの状態がいい。人と関わると(病気が)悪化する」と話していたという。

 起訴状などによると、両被告は平成19年3月から、自宅敷地内にある約1畳のプレハブ部屋に愛里さんを入れ、外側から鍵をかけて監禁。衰弱させて放置し、29年12月に死なせたとしている。



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