欧州との貿易交渉に意欲 米大統領報告、成果誇示


 トランプ米大統領は20日、議会に提出した大統領経済報告を公表し、欧州連合(EU)や英国との貿易交渉に意欲を示した。1月に発効した日本との貿易協定や、中国との貿易部分合意といった成果を誇示し、11月の大統領選に向けアピールした。

 経済報告では、日本、中国との合意や新協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」によって「通商を近代化し、より自由で公正、互恵的な関係を構築する」と指摘。EUや英国とも交渉を進めることで、米企業の国外市場での売り上げを拡大し、米雇用を守ると主張した。

 米中両政府は1月、知的財産権の保護や米農産品の輸出拡大などの内容を盛り込んだ「第1段階」合意に署名し、2月に発効した。「究極の目標は、中国が障壁の低い市場経済に向かうことで、世界の貿易システムがバランスの取れたものになることだ」と記し、次の交渉に前向きな姿勢を示した。(共同)



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