26日午前4時55分ごろ、岡山県赤磐市穂崎のコンビニで「刃物を持った男が女性を刺している」と店員から110番があった。警察官が駆け付け、近くに住む無職、小林利枝さん(50)が店内のカウンター付近で血だらけで倒れているのを発見。その後、死亡が確認された。
岡山県警は同日、殺人未遂の疑いで、現場近くの自宅にいた夫の自営業、芳宜容疑者(51)を逮捕した。逮捕容疑は、事件現場のコンビニで利枝さんの腹部などを刃渡り約70センチの日本刀で複数回刺し、殺害しようとしたとしている。「間違いない」と容疑を認めている。県警は血の付いた日本刀を自宅で押収、殺人容疑に切り替えて送検する方針。
県警によると、芳宜容疑者は利枝さん、母親(77)と3人暮らし。事件の直前、母親から「嫁に『殺される』と言われて起きたら、息子が刀を振り回していた」との110番があった。利枝さんは自宅から約250メートルのコンビニに逃げ込み、芳宜容疑者が追い掛けて行ったとみられる。母親も暴行を受け、頭部に軽傷を負った。
県警はこれまでドメスティックバイオレンス(DV)などの通報は把握しておらず、今後、トラブルの有無などを調べる。