NY株、一時900ドル下落 世界連鎖続く





ニューヨーク証券取引所で天を仰ぐトレーダー。25日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は大幅続落した(ロイター)

 【ワシントン=塩原永久】25日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、新型コロナウイルスの感染拡大が続くとの警戒感から大幅続落し、前日比879・44ドル安の2万7081・36ドルで取引を終えた。安全資産とされる債券市場では米10年債利回りが一時過去最低を記録。欧州市場でも主要株式指標の下落が止まらず、世界的な株安の連鎖が続いている。

 24日と合わせた2日間のダウの下げ幅は1900ドルを超えた。米長期金利の指標となる10年債利回りが一時1・307%と過去最低を更新するなど、投資資金は安全資産の金や債券に流入している。

 この日は1000ドル超の下落となった前日の反動から、取引開始後は買いが先行。その後、米国内でも感染拡大の可能性に備えるべきだとの米保健当局者の発言が伝わり、下落基調となった。2月の米消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことも売りを誘った。

 銘柄別では、金融大手のバンク・オブ・アメリカが約5%下落。化学大手ダウも大きく下げた。



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