27日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を背景に続落して始まり、前日からの下げ幅が一時900ドルを超え、2万6000ドルを割り込んだ。欧州株なども大幅下落し、世界株安の連鎖が止まらない。
午前10時半現在、ダウ平均は前日比790・50ドル安の2万6167・09ドル。ハイテク株主体のナスダック総合指数は233・41ポイント安の8747・36。
コロナウイルスの感染拡大をめぐり、米IT大手マイクロソフトが前日、パソコン部門の業績見通しを下方修正。米アップルに続いて企業業績への悪影響が避けられないことが浮き彫りとなり、リスク回避の売りが優勢となった。
6営業日連続の下げとなり、2月12日の取引時間中につけた過去最高値からの下落率が一時10%を超えた。パニック的な売りが広がり、なお下値のめどは見えない状況だ。(共同)