新型肺炎、イタリア北部州知事も「隔離」 欧州経済への影響懸念

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新型肺炎、イタリア北部州知事も「隔離」 欧州経済への影響懸念
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 【パリ=三井美奈】イタリア政府は27日、新型コロナウイルスの感染者は650人に達し、死者は計17人になったと発表した。感染者は2日間で倍増した。イタリア経由とみられる感染は近隣国に急速に広がり、欧州経済への打撃になるとの懸念が出ている。

 イタリアの感染は北部ロンバルディア州が最も深刻で、感染者は400人を超えた。州都ミラノのオペラ劇場「スカラ座」は公演を中止。州内のバーやナイトクラブは午後6時以降、夜間営業が禁止された。

 現地に住む日本人女性(29)は「買いだめする人が多く、スーパーの棚から肉や卵、トイレットペーパーが消えた。みんな外出を避け、飲食店はガラガラです」と話す。

 同州で対策の指揮を執っていたフォンタナ知事は26日、フェイスブックの動画で「側近職員が感染した。私は現時点で陰性だが、2週間の隔離生活に入る」と宣言した。

 イタリアは欧州で対応が最も早かった国の一つだった。1月末、ローマで中国人観光客の感染が確認されると、政府はただちに非常事態を宣言。同州では今月21日に、最近の中国渡航歴がない人への感染が初めて発表された後、近隣自治体の住民の移動が原則禁止された。それでも歯止めがかからず、この人物の感染源もナゾのままだ。

 ロンバルディアは国内総生産(GDP)の2割を担う最大の産業州。調査機関「プロメテイア」は27日、今年1~3月期の伊GDPは2期連続のマイナス成長となり、景気後退に陥る可能性があると指摘した。

 欧州のサプライチェーン(供給網)への不安も広がる。自動車システム部品の大手「MTA」は、同州工場の停止を発表した。欧州自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)や仏ルノー、独BMWなどの生産に影響が出る可能性がある。

 ドイツ産業連盟(BDI)は今週、中国での感染拡大で、自動車や薬品など独企業約5千社が供給や販売で打撃を受けたと発表した。中国に代わる調達先を探す中、欧州での感染拡大が追い打ちをかける。伊元首相のジェンティローニ欧州委員(経済担当)はウイルス感染をめぐり、「経済的影響は確実に出る。欧州としての取り組みが必要」と訴えた。

 欧州ではフランスやスイス、ドイツ、オーストリアなどで、イタリア経由みられる感染確認が相次いでいる。

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