還付金名目や孫を装うなどの特殊詐欺に関与したとして、警視庁組織犯罪対策4課などは、詐欺容疑などで、いずれも指定暴力団住吉会系組員の青木陽介容疑者(33)=東京都新宿区大久保=と金子明央容疑者(26)=府中市天神町=ら男9人を逮捕した。
組対4課によると、青木容疑者と金子容疑者は住吉会系の有力団体の幸平一家の傘下組員。幸平一家が資金源として組織ぐるみで特殊詐欺に関与していた可能性もあるとみている。
逮捕容疑は、青木容疑者ら3人は、昨年1月、銀行員になりすまして神奈川県茅ケ崎市の無職女性(74)に「医療費の還付金がある」などと嘘の電話をかけてキャッシュカード2枚を詐取し、ATM(現金自動預払機)から現金計197万円を引き出したとしている。
金子容疑者ら6人は、平成30年1月、孫を装い埼玉県吉川市の女性(73)に電話をかけ、「会社の金を使ってしまい、このままだとクビになる」などと嘘を言って、計950万円をだまし取ったとしている。