日本バス協会は2日、新型コロナウイルスの影響で1~4月の貸し切りバスのキャンセルが計約1万1500件に上るとの集計を明らかにした。訪日客だけでなく、修学旅行や遠足も含めて日本人の解約も急増しており、損失は現時点で総額約16億7千万円に上る。協会は2日、事業者の資金繰り支援、マスクや消毒液の優先的な供給を自民党に要請した。
協会に加盟する主な貸し切りバス事業者79社に2月末時点の状況を聞き取り、51社が回答した。キャンセル数は1月は約256件だったが、2月は2268件、3月は7304件に急増。4月も既に1713件に達しているという。
キャンセルに伴い、運送収入は前年同月と比べ、3月はマイナス51%、4月もマイナス53%と推計した。