医薬品関連事業の売却否定 キリンHDの磯崎社長

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 キリンホールディングス(HD)の磯崎功典社長は3日、株主の英投資会社が求めている医薬品関連事業などの売却について「(売却すれば)会社そのものが崩れてしまう。受け入れられない」と改めて否定した。東京都内で開いた事業説明会で語った。

 英投資会社は、約2%のキリンHD株を保有するインディペンデント・フランチャイズ・パートナーズ。同社は今年1月、キリンHDに株主還元策として総額6千億円の自社株買いなどを提案。資金確保のために子会社で医薬品原料を製造する協和発酵バイオなどを売却するよう求めたが、キリンHDは取締役会で反対を決議した。

 磯崎社長は説明会で「持続的な成長のために、健康関連のヘルスサイエンス事業は必要だ」と強調。少子高齢化に伴ってビール市場が縮小しているものの、健康関連の市場は拡大していると指摘した。

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