国際通貨基金(IMF)と世界銀行は3日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大を警戒し、ワシントンで4月中旬に開く春季会合をテレビ会議の形式で行うと発表した。各国の代表団を招かず会議を開くのは初めてだという。
ゲオルギエワIMF専務理事とマルパス世銀総裁は共同声明で「会合参加者らの健康と安全を確保する必要がある」と理由を説明。感染拡大による景気不安が強まっており、「差し迫った世界経済問題に効果的に関わることができる」と開催の必要性を強調した。
従来通りに開催すれば、日本を含む各国政府代表団や記者、経済界関係者ら約1万人がワシントンを訪れ、集団感染を不安視する声があった。