4日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は不安定な値動きとなった。新型コロナウイルスによる肺炎の拡大への懸念は強く、下げ幅は一時200円を超え、節目の2万1000円を割り込んだ。一部の銘柄に買い注文が入って平均株価が前日終値を上回る場面もあり、方向感が定まらず投資家の動揺が目立った。
午前9時15分現在は前日終値比25円93銭高の2万1108円66銭。東証株価指数(TOPIX)は7・16ポイント安の1497・96。
平均株価が連日乱調となる中、3日は261円安で取引を終えた。4日も続落して始まったが、その後は神経質な展開となった。
東京証券取引所第1部の銘柄を見ると値下がりが多かった。米緊急利下げを受けて円高ドル安が進み、輸出関連銘柄の重荷となった。世界的な金利低下観測から金融株は大半が売られており、市場の基調に弱さがみられた。