盛岡市がごみ焼却を委託している「JFE環境サービス」(横浜市)の男性従業員が、盛岡市が所有する化学防護服を無断で持ち出しインターネットに出品していたことが5日、市への取材で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大でマスクや防護服の値段が高騰していることに便乗したという。
盛岡市によると、従業員は2月14~17日、市内のごみ処理場に保管してあった服を持ち出した。約30枚とみられ、ネットに出品した。17日、市の担当者が防護服が全て無くなっていることに気付き発覚。同社の聞き取りに従業員が事実を認めた。
同社は6日間の出勤停止処分としたが、事件前から2月末での退職が決まっていた。従業員からは同等品が返却された。盛岡市の菅原英彦環境部長は「誠に遺憾。物品管理を徹底し、きちんと対処したい」と述べた。