自民党の高市早苗前経済安全保障担当相が、退陣を表明した石破茂首相(党総裁)の後任を決める臨時総裁選へ出馬する意向を固めたことが、複数の関係者への取材で明らかになりました。高市氏は、立候補に必要な20人の推薦人確保にも目処をつけており、早ければ週内にも正式表明する見通しです。
自民党総裁選への出馬を固めた高市早苗前経済安全保障担当相
高市氏の総裁選への動きと背景
高市氏の出馬意向は、石破首相が党総裁の辞任を表明したことを受けて加速しました。関係者によると、高市氏は9日に決定される総裁選の方式や日程を見極め、その後速やかに立候補を表明する準備を進めています。すでに、総裁選出馬の条件となる20人の推薦人を確保する目処が立ったとされており、その準備は着実に進行している模様です。
過去の総裁選と捲土重来への決意
高市氏にとって、今回の総裁選は捲土重来を期す機会となります。昨年9月の自民党総裁選では、1回目の投票で党員・党友票を109票獲得し、国会議員票と合わせて首位に立ちました。しかし、国会議員票と都道府県票で争われる決選投票では石破首相に逆転され、惜敗しています。当時の直後、高市氏は周囲に対し「私の力不足で申し訳ない。今日をスタートと考え、頑張ります」と、次なる挑戦への強い決意を表明していました。
今月2日の両院議員総会後には、「自民に気合を入れないといけない」と語るなど、党の立て直しに対する強い意欲を示しており、今回の臨時総裁選に向けて、その決意を改めて固めたものとみられます。
世良公則氏のベースに合わせドラムを演奏する高市早苗氏
まとめ
高市早苗氏の自民党総裁選への出馬意向固めは、石破首相の退陣表明を受けた政治情勢において、新たな動きとして注目されます。過去の経験と「捲土重来」への強い決意を胸に、高市氏がどのような政策を掲げ、党内での支持を広げていくのか、今後の動向が注目されます。