米、ミサイル発射の北に「挑発回避と交渉回帰」要請





朝鮮中央通信の公開したミサイル画像(ロイター)

 【ワシントン=黒瀬悦成】米国務省報道官は9日、北朝鮮が事実上の短距離弾道ミサイルを含む複数の兵器を発射したことに関し、北朝鮮に対し「挑発を避け、国連安全保障理事会決議に基づく義務を順守し、非核化の完全履行に向けた継続的かつ実質的な交渉に戻るよう引き続き呼びかける」とする声明を発表した。

 一方、ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は9日、「北朝鮮および世界が新型コロナウイルスに取り組む中で北朝鮮が短距離ミサイルを発射し続けることは、北朝鮮の真の優先順位が何であるかを示している」と指摘し、「北朝鮮は人権を一切考慮せず、核兵器開発を追求し続けている」と非難した。

 複数の米政府当局者はCNNテレビに対し、北朝鮮によるミサイル発射の兆候は把握していたと語った。弾道ミサイル発射は国連安保理決議違反であるものの、トランプ大統領は「短距離であれば問題ない」との立場から静観の構えを崩していない。



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