任天堂が6月5日に抽選発売を予定している人気ゲーム機「Nintendo Switch2」をめぐり、小児がんで余命宣告を受けた息子がいるとする人物が、息子のために購入優先度を上げて欲しいと同社に要望したところ、同社からお見舞いの言葉があった上で、「特別枠でのご購入はできかねます」との返答があったとの主張を、Xに投稿した。
【写真】Nintendoからのメール「そりゃないぜぇ、、、」
この投稿に賛否が起き、SNSでは「任天堂の対応」がトレンド入りした。
話題となった投稿では、投稿者が「息子は小児がんで余命宣告を受けております」と記述。旧機種のSwitchiは所有しているが「Switch2にも憧れています」とし、夫が抽選に漏れたと説明し「任天堂さんに小児がん患者の購入優先度を上げていただけませんか?」と要望。「もちろん購入代金を支払うつもりです」と補足した。
この投稿者はさらに、任天堂からの返信とする文面も掲載。そこには「この度は大変お辛い状況のなか、ご連絡をいただき、誠にありがとうございます。ご事情をお伺いしているところ、大変恐れ入りますが、『Nintendo Switch2』の特別枠でのご購入はできかねます」と書かれていた。また、「このような回答しかできず心苦しい限りではございますが、何卒ご容赦賜りますようお願いいたします。お子さまの回復を心よりお祈り申し上げます」とお見舞いの言葉があったことも添えられた。
この投稿をめぐり、ネット上で議論が発生。投稿者を気遣うコメントも見られたが、「Switch2」の争奪戦や転売ヤーによる買い占めリスクなどの可能性も指摘される中、厳格に抽選や予約販売を行うことに対して一定の支持や理解を示す意見も多数集まった。
任天堂の広報は日刊スポーツの取材に対し、今回の事案について「申し訳ありませんが、お客様からの個別のお問い合わせ内容については、公開しておりません。何卒ご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします」とコメント。当該の要望の問い合わせがあったことを否定はしなかった。
任天堂の公式サイトでは「Switch2」について、ウェブストア「マイニンテンドーストア」抽選販売や、各取扱店の予約、抽選販売となることを告知している。