塗装工の男に懲役10年求刑 乳児暴行死で検察側

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 静岡県沼津市のアパートで平成29年、子守していた親戚の当時生後6カ月の男児に暴行、死亡させたとして、傷害致死罪に問われた同県伊豆の国市の塗装工、椎野広大被告(29)の裁判員裁判論告求刑公判が10日、静岡地裁沼津支部(菱田泰信裁判長)で開かれ、検察側は懲役10年を求刑した。

 検察側によると、椎野被告は当時、男児を含め4人のきょうだいの面倒を見ていた。子守の前に男児に異常はなく、検察側はこれまでの公判で「被告以外に強度の外力を加えられない」と指摘した。

 椎野被告は3日の初公判で「傷害などを加えていません」と起訴内容を否認した。

 起訴状によると、椎野被告は29年4月29~30日、アパートの一室でこの部屋に住む加藤奏斗ちゃんの頭部に暴行を加えてくも膜下出血の傷害を負わせ、同年5月6日に脳ヘルニアで死亡させたとしている。

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