難民認定申請が認められず、強制退去処分を受けたミャンマー北部の少数民族「カチン族」の女性(46)が、国に不認定処分の取り消しなどを求めた訴訟の判決が10日、東京地裁であった。清水知恵子裁判長は「帰国すれば迫害される恐れがあり、難民に該当する」として女性の請求を認めた。
女性は平成12年に来日し、ミャンマーの内戦で親を亡くした孤児らへの経済的支援活動や、民主化を求める反政府デモに参加するなどした。女性は判決後、東京都内で会見し「難民認定申請を3回していずれも却下されたが、裁判官にカチンの状況を理解してもらい、難民として認めてもらい感謝している」と話した。