蓮舫氏、参院選比例区で立憲民主党の公認獲得を発表

元参院議員の蓮舫氏(57)が24日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、7月3日公示、20日投開票の参議院議員選挙の比例区で、立憲民主党の公認を得たと発表しました。これは、昨年夏の都知事選落選後、国政復帰に否定的な姿勢を示していた同氏の新たな決意表明となります。

参院選比例区からの出馬を発表した立憲民主党の蓮舫氏(2024年12月撮影)参院選比例区からの出馬を発表した立憲民主党の蓮舫氏(2024年12月撮影)

公認獲得の背景と蓮舫氏のコメント

蓮舫氏は、立憲民主党からの参議院議員選挙比例区における公認獲得を報告しました。Xへの投稿で、「昨夏は、多くのご支援を賜りながらも、私の力が及ばずに想いを届けることができず、一度は区切りをつけました」と、前回の都知事選での結果に言及。その上で、「その後も多くの方々の声や『政治への思い』に触れる中で、さまざま寄せて頂く想いを国政の場で実現したいという気持ちが強まり、再び歩みを進める決意をいたしました」と、国政復帰を目指すに至った理由を説明しました。

立憲民主党の対応と過去の表明

立憲民主党の小川淳也幹事長は同日、常任幹事会後の記者会見で、蓮舫氏の参院選比例区における擁立を内定したことを明らかにしました。小川幹事長によると、常任幹事会では蓮舫氏の擁立に関して慎重な意見も複数あったものの、最終的には全会一致で承認されたとのことです。

蓮舫氏は昨年7月の東京都知事選挙に立候補しましたが、3位で落選しました。都知事選後に自身のインスタグラムでは、「国政選挙(への立候補)はもう考えていない」「120万を超える人が『蓮舫』と書いてくれた。これで国政に戻ったら渡り鳥みたいだ」と述べ、国政復帰には消極的な見方を示していました。

最近の活動と国政への意欲

一方で、6月22日に投開票された東京都議会議員選挙では、立憲民主党の候補者を積極的に応援する活動を行っていました。特に、都議選終盤の21日には自身のXに、「久しぶりに街角に立ちました。マイクを持ちました。政策を語り、仲間を応援する日々でした。うなずいてくださる方、手を振ってくれる方、笑顔を向けてくださった方、温かいエールの声がけもいただきました。ありがとうございます。次の闘いに向け力をいただきました」と投稿しており、この時点で既に参議院選挙を念頭に置いた強い意欲を示唆していました。

結論

蓮舫氏が立憲民主党からの公認を得て、参院選比例区からの出馬を決めたことは、都知事選後の発言からの方針転換を示しています。有権者の声や政治への思いに触れたことが、再び国政の場で活動する道を選んだ要因としています。国政復帰を目指す同氏の今後の選挙戦における動向が注目されます。

参考文献