新型コロナ 厚労省、現状の対策を継続「国内の感染状況変わらない」





厚生労働省=東京都千代田区(納冨康撮影)

 世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの感染拡大の現状について「パンデミック(世界的大流行)」と表現したが、日本の厚生労働省は引き続き国内の蔓(まん)延(えん)防止を徹底するとともに、感染者が増えた場合に備えて医療提供体制の強化を図る考えだ。

 厚労省の担当者は「国内の状況について大きく認識は変わらない。これからも専門家の科学的な知見を踏まえ、対策を進めていきたい」と話した。今回のパンデミックの表現が「(日本以外の)準備が十分でない国に警戒を促すものだ」との認識も示した。

 国内の感染拡大の状況について政府の専門家会議は9日、「爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度は持ちこたえている」としつつ「依然として警戒を緩めることはできない」の見解を示した。

 専門家会議は19日頃に学校の一斉休校や大規模イベント自粛などの効果を分析してとりまとめる予定。政府はこれを踏まえ、自粛を継続するかどうか判断するとみられる。



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