13日午前の東京株式市場は全面安の展開となっている。日経平均株価は一時、1万7千円の大台を割り込んだ。前日終値からの下げ幅は1500円を超えた。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、前日の米国株が急落したことで、投資家のリスク回避姿勢が一段と強まっている。
日経平均が取引時間中に1万7千円を下回るのは、平成28年11月以来、3年4カ月ぶり。寄り付きは前日終値比376円16銭安の1万8183円47銭だった。売り注文が殺到し、大半の銘柄は取引開始から10分以上たっても値が付かなかった。
東京外国為替市場では、ドル需要が高まっている。午前10時現在の対ドル円相場は1ドル=105円前後で推移し、前日夕よりも円安に傾いている。
前日の米ニューヨーク市場で、ダウ工業株30種平均は急落。1日の下落幅としては過去最大を記録し、約2年9カ月ぶりの安値に沈んだ。