警察庁は12日、「歩行者横断禁止」を示す道路標識について、小さな子供が読めるように「わたるな」と平仮名でも表記できるよう標識に関する命令を改正することを決めた。昨年5月に大津市で保育園児ら16人が死傷した事故を受けた未就学児の交通安全対策の一環。3月下旬に施行する。
同庁によると、各都道府県警は従来と同じ漢字表記の「横断禁止」と平仮名を選択できる。「わたるな」は子供の利用が多い道路で設置が進む見込み。
歩行者横断禁止は交通量の多い道路などを規制。昨年3月末時点で全国に1966区間(2274・3キロ)ある。昨年1年間、道路横断中の事故で死亡した未就学児は2人、負傷者は534人。全体の約6割が横断歩道ではない場所を渡っている際、事故に遭った。