【ワシントン=住井亨介】トランプ米大統領は20日、ホワイトハウスで記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、メキシコとの南部国境での不要不急の往来を禁止すると発表した。21日から実施される。貿易や商取引には適用されない。
会見に同席したポンペオ国務長官らは、米国とカナダとの往来を禁じる措置についても21日から実施することも発表した。
トランプ氏は「これらの措置により3カ国の国民の健康が守られる」と述べた。
また、感染拡大を抑制するためニューヨーク州が民間企業の在宅勤務を義務付け、カリフォルニア州では住民に外出禁止令が出される中で、トランプ氏は全国的な「ロックダウン」(外出自粛や移動制限など)について、「必要とは思わない」と否定的な考えを示した。
一方、ペンス副大統領の報道官は20日、副大統領スタッフの一人がコロナウイルスに感染したことが判明したと報じた。トランプ氏、ペンス氏との接触はないという。