那覇空港で26日、2本目の滑走路の供用が始まる。空港全体の年間発着容量が現行の1・8倍に膨らみ、航空便が増加すれば沖縄県の主要産業の観光業に追い風だ。ただ、足元では新型コロナウイルスの感染拡大による減便が相次いでおり、出ばなをくじかれた格好だ。
2本目の滑走路は長さが2700メートルあり、国内線の一部で使っている米ボーイングの大型機777も発着できる。総事業費約2074億円を投じ、沖合の約160ヘクタールを埋め立てて建設。供用開始後、安定的に運航できる年間発着容量は現在の年13・5万回から年24万回へ大きく増える。
沖縄県を訪れる観光客数は右肩上がりで推移しており、民間機と自衛隊機が共用している那覇空港は混雑解消が課題となっていた。2本目の滑走路を供用開始後は主に着陸用とし、約1・3キロ離れた現在の滑走路は離陸を中心に使う役割分担を想定している。