ヤマハミュージックエンタテインメントは、元ビートルズのポール・マッカートニー(77)の作曲技法の研究書「ポール・マッカートニー作曲術」を出版した。著者は、ヤマハの制作ディレクター出身で作編曲などを手掛ける野口義修(よしのぶ)。
マッカートニーがビートルズ時代に残した「イエスタデイ」と「レット・イット・ビー」を「双子の名曲」として分析の軸に据え、「ミッシェル」「ヘイ・ジュード」あるいはビートルズ解散後の「夢の旅人」「心のラヴ・ソング」など多数の楽曲を引用しながら、旋律の特徴、コード進行のテクニック、さらにはベースの奏法、作詞術から歌唱の技術まで言及している。
かなり専門的な内容だが、マッカートニーの楽曲の魅力を論理的な側面から理解しようとする人の助けになる。A5判1800円(税別)。