タレントの志村けんさん(70)が新型コロナウイルスに感染したことに関連し、NHKの木田幸紀放送総局長は同日の定例会見で、志村さんが連続テレビ小説「エール」に出演予定であることを明かし、直近の収録で志村さんとともに参加した出演者やスタッフの体調確認などを進めていると話した。「今後も状況把握に努める」という。
志村さんは、日本を代表する作曲家、小山田耕三役で、昨年の12月から「エール」の収録に参加。直近では3月6日にNHK放送センターで行われた収録に参加したという。
制作局の担当者によると、出演者やスタッフに対する連絡と状況把握については、NHKが自主的に行っている。濃厚接触の有無などについては、「NHKが判断することではなく、保健所が判断することになると思うが、特に連絡は来ていない」という。
関係者などによると、志村さんは17日に体調不良を訴えた。その後、重度の肺炎と診断され、入院して治療を続けている。所属事務所によると、発症日の17日から入院した20日までの濃厚接触者については、保健所の調査ですでに特定されているという。
NHKでは「エール」のほかに志村さんの出演予定はないが、日本テレビ系の「天才!志村どうぶつ園」などレギュラー番組を抱えるほか、主演映画「キネマの神様」が12月に公開を控えている。同映画は4月上旬から撮影が開始される予定だったといい、各方面に影響が及びそうだ。