「前例ない危機を克服し人類の祝祭に」 IOCバッハ会長が表明





国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長(ロイター)

 【ロンドン=板東和正】国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は24日、来年への延期が決まった東京五輪・パラリンピックについて「新型コロナウイルスによる前例のない危機を克服した人類の祝祭になる。日本に残った聖火は、希望の象徴として暗いトンネルの出口を照らす光になる」と述べた。

 英メディアなどを対象にした電話記者会見で話した。

 バッハ会長は、世界保健機関(WHO)が23日にパンデミック(世界的大流行)が加速していると発表したことが、史上初の延期判断につながったと指摘。新たな開催日程は4月中旬に大会組織委員会とIOC調整委員会が協議するとし、「大きな、大きな難題だ」と強調した。

 感染が来夏まで終息しなかった場合については「あらゆる人の安全を守るという原則は不変で、すべての決断はこれに沿う」と述べるにとどめ、再延期や中止の可能性は言及しなかった。

 安倍晋三首相は24日夜、バッハ会長と電話で会談した。新型コロナの世界的な感染拡大を受け、今夏の東京五輪・パラリンピックの開催を1年程度延期することで合意した。その後、IOCの臨時理事会で、東京五輪の延期が正式に承認された。



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