外務省は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、青少年の国連派遣を取りやめた代わりに、派遣予定だった中高生と国連関係者らとのオンライン会議を開いた。
外務省は青少年にグローバルな視野を持ってもらうため、毎年3月、イラクで殉職した奥克彦大使(当時)と井ノ上正盛1等書記官の名前を冠した青少年国連訪問団を米ニューヨークの国連本部に派遣している。今年も8人の中高生が22日から28日まで訪米する予定だった。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で訪米を断念。日程の一部のみ、オンライン会議形式で実施することにした。
中高生らはそれぞれの自宅などから、アプリを使って会議に参加。国連開発計画(UNDP)の岡井朝子危機対応局長(国連事務次長補)や国連日本政府代表部の星野俊也大使らと、国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)などをめぐって意見交換した。