衛星通信企業、コロナ破綻 ソフトバンクG出資

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会見するソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=2月12日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)

会見するソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=2月12日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)

 ソフトバンクグループが出資し英米に拠点を置く衛星通信ベンチャー企業のワンウェブは27日、資金繰り難のため、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を米裁判所に申請したと発表した。事業売却を目指す。新型コロナウイルスの感染拡大で資金の調達が困難になったためとしている。

 ワンウェブは650以上の衛星を活用し、世界で高速インターネットを提供する計画だった。米起業家イーロン・マスク氏が創業したスペースXなどとの競争激化の可能性も指摘されていた。

 ソフトバンクグループは2016年12月にワンウェブに10億ドル(約1000億円)出資すると発表。英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)によると、ワンウェブは20億ドルの資金調達をソフトバンク側と協議していたが、協議がまとまらなかったという。(共同)

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