【ニューヨーク=上塚真由】新型コロナウイルスの感染が急速に広がっている米東部ニューヨークのクオモ知事は28日、州内の感染者が前日より7681人増増えて、5万2318人になったと発表した。死者は209人増の728人となった。
クオモ氏は、感染ピークが訪れる2~3週間後には人工呼吸器3万台が必要になると改めて強調。手動で患者に送気する装置を提示し、代替品として約3000個を購入したとしたが、「患者1人につき1日24時間使う必要があり、大量の人員が必要だ。このような状況は許容できない」と述べた。
トランプ米大統領が検討している、ニューヨーク州など東部3州の移動を制限する「強制力の隔離」措置については、クオモ氏は「意味不明だ。法的に強制できるのか分からないし、医学的な観点からみても何が成し遂げられるのか分からない」と反発した。
またクオモ氏は、4月28日に予定されていた米大統領選のニューヨーク州の予備選を6月23日に延期したと発表した。