神奈川県警南署は31日、横浜市南区に住む70代の無職女性が手渡し型のオレオレ詐欺被害に遭い、現金3200万円をだまし取られたと発表した。
同署によると、女性宅に30日午前9時半ごろから複数回、息子を装った男から電話があり、「取引で重要な書類を、間違って別の所に送ってしまった。今日のお昼までにお金を用意しないと、7千万円の損失が出る。明日には必ず返すから、お金を出せないか」「上司が何千万円も出してくれているので、多く出してほしい」「部下が取りに行く。信用できる人だから渡してほしい」などと嘘を言われた。同10時40分ごろ、女性宅を訪れた息子の部下を装った男に現金3200万円を手渡し、詐取されたという。
その後、親族から詐欺の可能性を指摘された女性が、110番通報したことから事件が発覚。同署は詐欺事件として捜査しており、「お金を要求する電話に対しては、まず詐欺を疑ってください」と注意を呼び掛けている。