さよなら運転は新型コロナ対策で全車指定席 JR北、札沼線一部廃止 


 JR北海道は3日、不採算路線見直しで廃止する札沼(さっしょう)線北海道医療大学-新十津川の最終運行(ラストラン)となる5月6日に向け、ゴールデンウイーク中の5月2~6日に同線の石狩当別-新十津川を運転する全列車を全車指定席で運転すると発表した。

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、予防対策として密閉・密集・密接の「3密」を避ける狙いがある。座席指定券(530円)の発売開始日や座席数などは、決まり次第発表するとしている。

 昨春、JR石勝線夕張支線のラストランに全国から多くの鉄道愛好家が集まったことなどを踏まえ、島田修社長が3月31日の記者会見で「ラストランをやり遂げたいが、クラスター(感染者の集団)をつくるきっかけになってはいけない。万全の態勢で臨む」などと話していた。

 また、通常は石狩当別-新十津川を1日1往復している列車を、4月11日から26日までの土日曜と29日から5月1日までの計14日は2往復に増便する。石狩当別を出発して途中駅の浦臼で折り返している列車を、新十津川まで延長運転して対応する。また、車両編成も通常の1両から2~5両編成に増やす。

 札沼線は、札幌市中央区の桑園(そうえん)駅から新十津川町の新十津川駅までを結ぶ路線。



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