東京都と神戸市でタクシー、ハイヤー事業を展開するロイヤルリムジングループ(東京都江東区)が、新型コロナウイルス感染拡大に伴う売り上げ急減を受け、東京での事業を停止したことが8日、分かった。運転手約600人も解雇した。関係者が明らかにした。
同グループはタクシー会社数社で構成しており、神戸市の1社は事業を継続する見込み。東京での3月下旬の売り上げは通常の半分以下に落ち込んだという。
運転手の給与は歩合給の割合が高いため、このまま働き続けたり、会社から休業手当をもらったりするよりも失業手当を受給した方が受け取れる金額が高くなると判断して一斉解雇に踏み切ったという。
同グループは保有する車約350台や事業所などは売却せず、感染拡大終息後の事業再開を目指している。関係者は「解雇した運転手には、また会社に戻って働いてもらいたい」と話した。