米連邦準備制度理事会(FRB)は9日、新型コロナウイルスの悪影響を受ける中小企業の資金繰り支援を強化し、最大2兆3千億ドル(約250兆円)を資金供給すると発表した。企業や州政府に融資する仕組みも設け、市場の安定化を目指す。
パウエル議長は声明で「経済活動が制約されているこの時期に、できる限り多くの救済と安定を提供することがFRBの役割だ」と説明した。
FRBは3月下旬に成立した2兆2千億ドルの大型経済対策による米財務省の資金拠出を受け、市場への資金供給を拡大。コマーシャルペーパー(CP)や社債の購入など企業の資金繰り支援に関与する異例の措置を相次いで打ち出した。
(共同)