米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルスによる米国の死者が11日、2万人を超え、国別でイタリアを上回り最多となった。イタリアの死者は1万9468人。米国は感染者数も約52万人で最多。
中国から始まった新型コロナによる被害の中心は欧米へと移っている。今後、医療が脆弱な途上国で被害が拡大することも警戒されている。世界全体の死者数は約10万8千人で、その2割を米国が占める。
米国の死者数は今月6日に1万人を超え、9日にスペインを抜き世界で2番目の多さとなった。1カ月前の米国の感染者数は約千人、死者数は約30人だったが、東部ニューヨーク州を中心に感染が急速に拡大。隣接するニュージャージー州、中西部の大都市シカゴやデトロイト周辺でも多数の死者が出ている。
米政権対策チームのファウチ国立アレルギー感染症研究所長は、米国の死者数は6万人程度まで増えるとの見通しを示している。(共同)