衆院静岡4区補選で各候補が第一声 事実上の与野党対決

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 望月義夫元環境相の死去に伴う衆院静岡4区補欠選挙が14日告示された。新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言が出される中での全国唯一の国政選挙であり、事実上の与野党対決となったため、政府の感染症対策や経済支援策への評価をはかる重要な指標となりそうだ。

 立候補を届け出たのは、無所属新人の元会社役員、山口賢三氏(72)▽無所属新人の元都議、田中健氏(42)=立民、国民、共産、社民推薦▽自民党新人の元県議、深沢陽一氏(43)=公明推薦▽▽NHKから国民を守る党の新人で元江戸川区議の田中健氏(54)-の4人。

 戦いの構図は、望月氏の後継者として議席死守を目指す深沢氏と、無所属ながら野党統一候補として4党と連合静岡が支援する田中氏による、事実上の与野党対決となった。山口氏は事務所やスタッフを持たない独自の戦い。N国の田中氏は選挙期間中一度も地元入りしない方針で、報道各社の取材に応じず、有権者への直接の訴えは一切行わないという。

 投票は26日に行われ、即日開票される。13日現在の選挙人名簿登録者数は男15万7486人、女16万6358人、計32万3844人。このうち18歳は3560人、19歳は3770人で、10代は計7330人となっている。

 □山口賢三氏第一声

 自ら県庁に出向いて立候補の届け出を行い、一番くじを引き当てた。事務所を構えずスタッフもおらず一人で選挙を戦うものの、事前に拡声器2個を購入し、自家用車に「山口けんぞう」とテープで張り付けて準備を整えた。

 午前10時半ごろJR草薙駅前で、主要政策の「SDGs推進」を呼びかけるために作製した旗を掲げて、第一声に臨んだ。新型コロナウイルスの影響もあって足を止める人はほとんどいなかったが、山口氏は「地球上の危機である新型コロナを退治するには、SDGsの実現が必要。日本の政治腐敗をきれいにするには、もう一度日本の原点に返って伝統文化を継承し、政治をやり直してほしい」と声を張り上げた。

 午後には清水区内で自らポスター張りを行い、通りすがりの有権者に声をかけるなど“どぶ板選挙”に徹していた。

 □田中健氏第一声

 JR清水駅前での第一声に足を止める有権者はまばらだった。それでも田中氏は「新型コロナで不安は大きくなる一方。目の前で困っている人に国は何をできるのか。こういうときだからこそ政治を変えていきたい」と熱弁を振るった。

 選対の方針で出陣式、集会、個人演説会、握手はすべて自粛。選挙カーの稼働時間も午前10時から午後6時に短縮した。代わりに、フェイスブックやユーチューブなど6種類のSNSを駆使した“空中戦”に力を注ぐ。

 野党4党が推薦する統一候補だが、県外からの各党幹部の応援はすべて断った。14日には各党県内組織の幹部が激励に訪れたものの、誰一人としてマイクを握ることはなかった。田中氏は「集まってもらう機会がないので有権者の顔が見えない」と戸惑いながらも、街頭演説もあいさつ回りも一人でこなしていた。

 □深沢陽一氏第一声

 午前10時、静岡市清水区の龍華寺(りゅうげじ)前。新型コロナウイルスの感染拡大で聴衆がまばらな中、マイクを握った。自民党にとって望月義夫元環境相の死去に伴う今回の補選は「弔い合戦」だけに、開口一番、「望月先生の後任として、しっかりと責任を果たさなければいけない」と訴えた。

 陣営によると、龍華寺前は望月氏が清水市(当時)の市議選に初出馬した際、第一声に選んだ初陣の地で、後継候補として国政進出に挑む自身の初陣と重ねた。第一声に先立ち、望月氏の墓参をこなし、インターネットを通じて党幹部から激励も受けた。

 猛威を振るう新型コロナウイルスについては「収束するよう努力したい。そして生活、雇用、産業を守る一助になりたい」と強調した。清水港の地域振興も訴え、富士宮市では国道の拡張整備など地域の課題解決に取り組む姿勢を示した。

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