【ニューヨーク=上塚真由】新型コロナウイルスの感染が広がる米東部ニューヨーク州のクオモ知事は13日の記者会見で、州内の死者が1万人を超えたと発表する一方、新規入院患者数が減少していることなどから「今後も(外出制限を守り)懸命な行動を続けるならば、最悪期は脱したと確信している」と表明した。
州内の死者は前日から671人増えて、1万56人となった。クオモ氏は「恐ろしい水準で実質、横ばいとなっている」と指摘。一方、州内の12日の新規入院患者は1958人と過去2週間では最小となり、入院者の総数もピークに差し掛かりつつある。クオモ氏は「愚かな行動を2、3日に続ければ、数字は戻る」と警告し、外出制限などを引き続き徹底するよう州民に呼び掛けた。
また、クオモ氏は13日、ニュージャージー州やコネティカット州など東部の計7州で、経済活動の再開に向けた取り組みで協力していくと発表。西部のカリフォルニア州、ワシントン州、オレゴン州も同日、再開に向けて協調することで合意した。