米東部ニューヨーク州のクオモ知事は14日、トランプ大統領が13日に「大統領には絶対的な権限がある」と述べたことについて「自らを王と宣言したようなものだ」と批判した。米CNBCテレビの番組で語った。これに対し、トランプ氏は14日にツイッターで、クオモ氏ら野党民主党の知事を「反乱者」に例えて不満を表明した。
トランプ氏は13日、新型コロナウイルス感染拡大防止策で停滞する経済活動の再開に向けて自ら主導権を握る意向を表明。感染終息を優先する州知事らとの間で、さや当てが激化している。
クオモ氏は14日の記者会見で「トランプ氏の発言は正確でない」と明言。連邦と州政府の関係は「米民主制度の基礎だ」と述べ、トランプ氏をけん制した。
クオモ氏は会見で、ニューヨーク州の新たな死者が778人、合計で1万834人になったと述べ、感染のピーク状態は続いているものの、新規入院患者や重症者は減少傾向にあると強調した。州内の感染者数は20万人を上回った。(ニューヨーク、ワシントン 共同)