中国国内で新型コロナ「差別」 アフリカ諸国が改善求める

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南アフリカの保健大臣(中央)。新型コロナウイルスの感染が広がっている=14日、ヨハネスブルク(AP)

南アフリカの保健大臣(中央)。新型コロナウイルスの感染が広がっている=14日、ヨハネスブルク(AP)

 【カイロ=佐藤貴生】中国に駐在しているアフリカ諸国の大使は14日までに、広州など中国国内で暮らすアフリカ人が新型コロナウイルスの感染に関して差別を受けているとして、中国の王毅外相宛てに改善を求める書簡を出した。ロイター通信が伝えた。中国は巨大経済圏構想「一帯一路」の重要拠点とみなすアフリカに巨額の投資を行って結びつきを強めてきたが、アフリカ側の不信は容易にぬぐえそうにない。

 ロイターなどによると、広州では先週、アフリカ人留学生らが複数回にわたり強制的にウイルス感染の検査を受けさせられたり、住んでいるアパートや宿泊先のホテルを追い出され、路上で夜を過ごしたりしたとの書き込みや動画がSNS上で相次いだ。

 アフリカの大使らは書簡で、こうした「汚名を着せる差別」はアフリカ人がウイルス感染を広げているという誤った印象を形成するとし、即座にやめるよう求めた。ナイジェリア議会やガーナ外務省は中国大使を呼んで懸念を表明したほか、ウガンダや南アフリカなどのメディアも中国での動きを批判的に報じた。

 これに対し、中国外務省の趙立堅報道官は13日、「中国はアフリカの兄弟を差別していない」とし、広州には「新たな手段」を導入したと述べるにとどめ、事実の確認は避けた。

 世界銀行は9日、新型コロナの感染拡大を受け、サハラ砂漠以南の地域が今年、25年ぶりの景気後退を迎えるとの新たな予測を発表した。中国は2000年から17年の間に総額1430億ドル(約15兆3千億円)をアフリカ諸国に貸し付けたとされる。返済に窮して中国に政治的要求を突き付けられる「債務の罠(わな)」に陥っている国もあり、中国に債務の返済凍結などを求める声が欧米の識者から出ている。

 アフリカ大陸では新型コロナの感染者は1万5千人を超え、死者は800人以上に達した。世界保健機関(WHO)は先週、いくつかの国は今後数週間に感染拡大のピークが来ると警告している。

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