首相記者会見全文(11完)「WHO分担金、出さないこと考えていない」





新型コロナウイルスの感染拡大を受けて記者会見する安倍首相=17日午後6時2分、首相官邸

=(10)から続く

 --トランプ米大統領は世界保健機関(WHO)が中国寄りとして資金拠出の停止を表明しているが、16日の主要国(G7)首脳のテレビ会議で首相はWHOについてどのように発言したのか。WHOへの資金拠出を見直す考えはないか

 「あの昨日のG7のテレビ会議ではですね、私から今回のように世界に影響を与える感染症に対する対策についてはですね、やっぱりWHOを中心に国際社会が一致協力してですね、この感染症と闘わなければならないと。いわば、国際機関としてはWHOしかないのではないかという話をさせていただきました」

 「同時にですね、今回と同様の事態に備えるためにもWHOの機能についてはですね、十分な検証を行うべきだということも申し上げたところでありますが、ただ、もちろん検証を行うというのはですね、今回の事態に対して、WHOを中心に世界が結束して対応していく、そしてその後ですね、検証していく必要はあるだろうということを申し上げました」

 「そこで、WHOに対してはいろいろな見方があります。あの、政治的に中立ではないのではないか、という意見もございます。日本はご承知のように従来から台湾のですね、オブザーバーとしての出席を強く求めてきている立場であります。そういう政治性を持たずにですね、まさに、全ての人々のですね、健康を守るということに徹するべきだということも日本は申し上げてきたところでありますが、今後ですね、現場で支援を実施をする、また知見を有するWHOの協力はですね、このコロナウイルスとの闘いにおいては不可欠であるのも事実だろうと思います」

 「日本はですね、日本の分担金を削る、出さないということはこれは全く考えておりません。今はまさにしっかりとWHOを支えていかなければならないと思います。ただ、問題点、課題もあるのも事実でありますから、そうしたことをしっかりと、この事態が終息した後ですね、検証していくべきだろうというふうに考えています」

=(完)



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