安倍晋三首相は21日、東京・九段北の靖国神社で始まった春季例大祭に合わせて「内閣総理大臣 安倍晋三」名で「真榊」と呼ばれる供物を奉納した。22日までの例大祭中の参拝は見送るとみられる。高市早苗総務相、加藤勝信厚生労働相も真榊を奉納した。
平成24年12月の第2次安倍政権発足後、首相は25年12月に靖国神社を参拝した。春季、秋季例大祭は参拝せず、いずれも真榊を奉納してきた。
靖国神社にとって、4月と10月の例大祭は最も重要な催事とされる。今回は新型コロナウイルスの感染防止のため、春季例大祭の期間を例年の3日間から2日間に短縮し、閉門も2時間繰り上げ、午後5時とした。
昨秋の例大祭に合わせて参拝した高市氏、衛藤晟一沖縄北方担当相は感染拡大を受けた外出自粛要請を踏まえ、今回は参拝しない考えだ。
超党派の議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・尾辻秀久元参院副議長)も一斉参拝の見送りを決めた。